やって良いこと、悪いこと(ヤマ&ニヤマ)

健康は、サマ(肉体)とプラーナ(魂+精神+感覚器官)が良い状態であることだとお伝えしました。さて、ここでも定義。プラーナが良いものであるために、禁戒(やってはダメなこと)と、勧戒(やった方が良いこと)というルールがあります。それが、ヤマとニヤマ。合わせて8つあるので、八支則と言われています。


これがね、とても面白いんです。でも、これができていたら世の中には完璧な人しかいないんじゃ、、、ってくらい難しい。まずはヤマ(禁戒)から!


■ヤマ(禁戒)

1. アヒンサー(非暴力)

当然ですよね。でもこれ、いわゆるDVを指しているわけじゃないんです。暴力の矛先は、他の生物やモノ、そして自分自身も含みます。例えば、森林伐採やポイ捨て、分別しないゴミ捨ては地球に対する暴力と考えられるし、暴飲暴食や不眠などムリをした生活は、自分への暴力と考えられます。はっとしませんか?自分はかなりのDVです。。。


2. アスティヤ(盗まないこと)

これも、あたりまえ。モノを盗んだら、アーユルヴェーダに関係なく、犯罪。でもそのモノは、時間や心(人の幸せや喜び)、自然なども含まれます。つまり、時間で例えるなら遅刻やドタキャン、こころを例えるなら不倫などはNG。おっしゃる通りです。遅刻なんて特に、ついついつい、、、。盗みって表現されると、グっときますね。私は盗人です。。。

ちなみに、自然からの盗み。これ、パタンジャリのヨーガスートラ(教科書)では、呼吸することも自然からの盗みに当たるそう。これについては、しょうがない。だから、“感謝を込めていただこう。一息一息に感謝して、他人に還元しよう。”という発想になるそうです。自然の産物、つまり口にするもの全てが盗むことになります。だから粗末にしないように、感謝を込めていただかなきゃね! そして奉仕の心も忘れずに。


3. サティヤ(正直でいること)

嘘をつかないだけではありません。これは、言葉・思い・行動の全てにおける誠実さと純粋さ。思うだけでなく、思いと行動を一致させることの指南です。自分自身がそうあることで、誠実で純粋な環境を引き寄せる。自分が鏡となるってことなんですね。

これ、意外と難しくないですか? 人に囲まれて生きいるわけですから。でも、ガマン(嘘)と協調は違いますもんね。自分を正直に純粋に表現して、互いに解かりあっていくような人間関係の方が絶対にいい!そして、これだと思う道を偽りなく進みたいものです。一つだけ注意。自分が正直でいることが、例えば他人を傷つけることになるならば。言わない、触れないことも大事なんだそうですよ。嘘をつかなければOK! 裏にあるのは、傷つけない心の温かさです。決してKYになっちゃいけません。


4. ブラフマチャリア(節制)

簡単ににいうと、足りるを知るってこと。つまりエネルギーを有効に使い、無駄遣いを禁じるってことになります。

また、難題、、、自分はものすごく欲張りな人間だと思います。皆様は、どうですか?? 節約には心掛けているものの、やっぱり“あれが欲しい、あれをしたい”って思ってしまうし。そもそも、必要かそうでないかを判断するのことが難しかったりします。物や情報に溢れた生活と、この思想。どう折り合いをつければ良いんでしょう、、、大きな課題です。まずは意識から!あることに感謝をして、それがなくても良い精神状態でいられることを目指してみようかと思います。


5. アパリグラハ(不貪)

言葉の意味は、“貪る=むさぼる=必要以上なものを取る”ってこと。つまり尽きることのない欲望に身を任せない。そして “しなきゃいけない” 、つまり執着や思い込みを手放すということでもあります。頑張りすぎずに、柔軟でしなやかに、純粋に。

これはとっても良い教え。これまでの中で、一番性格が影響するのかな? 私にとっては、とても大事な戒めです。今だって、明日授業を受ける前に過去のレポートをブログに上げなくちゃ、、、って、ちょっぴり焦っているんですから。誰が決めたわけでもないのに! もともと責任感が強いタイプです、自分。でもつい執着して自ら縛られてムリしがちなのも確か。バランスが取れていないってことになるのかな。これも意識していかないとね。


さてさて、次はニヤマ!

■ニヤマ(勧戒)

1. チョウシャ(洗浄)

自分の体と心を、キレイな状態に保つこと。自分自身、そして身の回りの空間も整えるのはもちろん。断シャリも有効です。加えて心もキレイでいなくちゃね。つまり嫉妬や嫌悪をなどのネガティブな発想や感情を排除して、受け入れ、感謝し、精進しなさいってことです。


2. サントーシャ(知足)

サマのブラフマチャリアと少し重なるのかな? 足りるを知って満足することです。少し違うのは、満たされ感。欲望を満たして満足するのではなく、“ただあるがままでいることに満足する” という点です。欲が満たされた満足は欠ければまた不満になるけれど、サントーシャの概念では欠けても不満を抱きません。とてもニュートラルな状態なんだと思います。


3. タパス(苦行)

苦行っていうと、どうもヤマのアヒンサー(自分への非暴力)に反してしまう気がしません? でも苦しむ必要はないんだそうです。言い方を変えて、努力や精進をするということ。なんだか、ヤマ&ニヤマを遂行していくことが、タパスそのものなんじゃないかって気がしています。何に努力し精進していくの? もちろん、自分の生命がよいものであるために、です。


これが、八支則の全て。解釈が多様で、かなり難しかった。理解したつもりで、もしかしたら、ちゃんと読み取れていないところがあるかもしれません><

それ違うんじゃない?って気が付いた方、ご指摘お願いします☆


さてさて、明日も授業。明日はずっと座学なので、ちゃんと寝なくちゃね!白湯で今日をしめて、明日気持ちよくスタートします☆では、また。






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OLから転身!アーユルヴェーダセラピストの奮闘日記

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