細胞ってね、知ると本当にいじらしい。ひとつひとつが健気に無心に(あたりまえだけど)、コツコツと働いてくれている。そこにあるのは、ただ“生きたい”って気持ち。今日はそんな細胞たちのひたむきさに感謝を込めながら、お伝えしていきます!
細胞はご存知のとおり、生物の最小単位。これが60兆個(!)集まったのが、人間。細胞たちのお仕事は、むっちゃくちゃ大きくわけて、2つです。
1. 体に(生きるために)必要なタンパク質を生成する
ここポイント!タンパク質は体の20%を占める大事な成分。栄養や血液になったり、各酵素、ホルモン、抗体となって心身を守ったり、、、体を動かす生命のほとんどをつかさどっています。細胞は、このタンパク質を作ってる。
タンパク質作りに必要な材料は、20数種のアミノ酸。どんなに細胞がタンパク質を作りたくても、材料がないことにはね、、、じゃんじゃん仕入れましょう、アミノ酸!
仕入れ先は、主に食事から。タンパク質といえは、肉・魚・豆類などに多く含まれていますよね。これを自分以外の生命体から、いただきましょう。(感謝しながらね)
ここからが細胞の腕の見せどころ。他生命体のタンパク質は、胃や腸で分解されて(これも細胞のおかげ)、アミノ酸として吸収される。そして細胞内のDNAの配列指示に従って、自分らしいタンパク質として再形成。そのままタンパク質で吸収しないから、私たちは牛とかアジとかマメにならなくて済むんですね!細胞って、本当に気が利く。
2. DNAの伝達や、保有
細胞が分裂するときに、細胞の核の中心にあるDNA配列をコピーしていきます。例えば、ケガしちゃったら。“死んじゃった細胞を早く補わなくっちゃ”とばかりに、補充(治癒)してくれようとする。そして集大成は、遺伝。分化して生殖に関わり、違う人間(=赤ちゃん)が出来たとしても、ちょっぴり自分のDNAが入っちゃう。だから親子は似ているんですって。細胞はとにかく生命を続けたいんです。生きることに一生懸命。その一途さ、なんだか愛おしくですか??
さてここまでが、細胞たちのお仕事。
もうひとつ、細胞にかかわる気になるワードが、、、
★ ホメオスタシス
細胞が回りの環境の変化にかかわらず、常に生体を一定の状態に保とうとする力。これは神経とホルモンの調節機構に支配されています。
ホメオスタシスはとにかく古風。だから新しいものや変化が苦手。でもそれでいいんです。もし新しいことが、心身にとってわるいことだったら?リスク回避をしてくれているんです。心強い味方じゃないですか^^
ホメオスタシスは、体と心、両方に作用します。
体を例えるなら、熱。常に36℃前後を保とうとするでしょ?加えて、ダイエットのリバウンド。急激な消費カロリーや体重の減少に、“飢餓では!?”と心配になる。ガンとして引き戻そうとしますよね。
心を例えるなら、三日坊主。“なんか始めようとしているけれど、ストレス溜まらない?”と、潜在意識に問いかけた結果。その出会いにビックリしつつも、もしそこに心地よさを感じることができれば、続くんだそうです。となると、三日坊主は恥ずかしいことじゃなくて、自分自身と合わなかったってことになりますよね。ひょっとしたら、止めて正解なのかも。
これ、人間関係にも当てはまりません?“なんだか気が合う”って、そういうことですよね。やっぱり、感覚が合う人を好きになるし、いい人なのに苦手って思うこともある。細胞レベルでジャッジしているんですよね。60兆個の違った細胞同士が強烈に惹かれあうソウルメイトって素晴らしい!大事にしようね。そして逆にいえば、その人と仲良くなりたかったら、少しの歩み寄りが功を奏したりするってことですね。
そういえば、ひとめぼれもホメオスタシスかもしれないな。ベッカムさんとヴィクトリアさんは、ひとめぼれ同士なんだそうです。全然違うお顔と思いきや、写真を重ねるとパーツの配置がピッタリ同じそう。だからすんなりと、ひとめぼれしたのかも!
ひとつだけ、偽のホメオスタシスに注意。それは思い込み。例えば、甘党ね。体はさほど欲していないはずだけど、甘いものが大好きっていうのは、習慣による脳への刷りこみなんだそうです。習慣って育った環境でもある。つまり親の影響が強いそうです。(でも大人になったら本人の性ですからね!)そういえば、コーヒー・ジュース・炭酸が嫌いで、お茶しか飲まない(お酒は別ね)って友達がいます。小さいころからだそうです。それだけで満足できるって、なんだか羨ましいな。
ホメオスタシスは、とても優しく自分を気遣ってくれています。でもそれに甘えないで、自分自身がちゃんと判断しながら、その気持ちを汲み取っていきましょう!
どうですか?細胞たち。とても愛すべき存在です。私は細胞たちにお返ししなきゃ、優しくしなきゃって気持ちになりましたよ^^
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